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歪曲骨家。

創作小説置き場です。

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蜘蛛が邪魔する天気雨。

49話。次までつなげたーい。

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「じゃ、じゃぁ……母さんはどうなるんだよッ!? もっかい死ぬのか? コイツはどうなる!?」ガッキーがたっつんを指差して唐突に叫んだ。今まで追ってきた奴が無実となれば、取り乱しもするだろう。

【たつりくんは、まんびきしたじゃない。】紙に、紡がれた文字。

「え?」ガッキーは、何がなんだかわからないといった様子で。

【まんびきだって、はんざいでしょ。はんざいしたひとは、わるいひとでしょ。】当然だとばかりに反り返るアメ。勢い余って後ろに倒れた。

「じゃぁこいつ、地獄に行くのか? 万引きだけで??」確かにそれも変だな。

【まだわからない。】そうだ、アメもよくわからないんだ。閻魔の意図が。

「……連れてけよ!! 僕は、もう嫌なんだよ! ………ここは―――。」すかさずたっつんが口を挟む。

【でもさ、いやだってりゆうでじごくにいくなんてまちがってる。それは、にげてるだけ。いまのじぶんから。】アメの言葉を読んだたっつんは反論できずに、うつむいた。

「なぁ、コレって、どうなればいいんだ?」そういえば、アメがたっつんとあってから結構経ったと思うのに。一向にお迎えとか来ない。

「こっちから行かなきゃいけないとか?」顔を上げたガッキーが意見を述べる。

「地獄に?」俺が聞き返すと、「それも変か。」と言ってまたうつむいてしまった。

 

それからしばらく経った頃に、それはやってきた。

 

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「なんか、カーテンの隙間から光漏れてないか?」異変に一番に気づいたのはガッキーだった。確かにカーテンの隙間から光が漏れている。

「もう朝!?」バッと立ち上がって時計を見るが、まだ夜の6時を指していた。

「……、開けてみるか。」唾を飲み込みつつ、ガッキーが言う。俺も窓辺へ移動し、二人で一緒にカーテンを開ける。

 

光の正体は―――

 

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開かれたカーテンの奥には、

 

閻魔がいた。

【「「「えええええええええぇぇえぇええぇえぇえぇええええぇえええ!!!!??」」」】叫び声が、最初で最後のハモリを奏でた。

〔新垣 瞑。主を地獄へ送還する。〕閻魔が口を開かずに告げる。というか、声が直接頭に流れ込んでくるようだ。

「ちょっと待ってください! コイツはどうなるんですか!?」ガッキーがたっつんを指差して、閻魔に問う。

〔新垣 瞑は、充分な働きをした。そやつの命は取らん。〕厳かに、閻魔が告げる。

「働き、ってなんですか?」今度は俺が問いかける。悪い人を捕まえることとは違うのだろうか。

〔空には、雲と、雨と、太陽、虹が揃っておらねばならん。〕帰ってきたのは、比喩的な文章だけだった。それだけ告げると閻魔の体が薄れていき、さらにアメが鉛筆を取り落とした。

 

閻魔が、完全に消え去ったあと、俺たちはお互いに顔を見合わせ。

 

笑っていた。

 

49話fin.

まだ終わらないよ。

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