歪曲骨家。

創作小説置き場です。

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私立永遠星学園高等部生徒会資料4

四冊目

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「じゃぁ、今日はここまで。各自復習を怠らないように。」社会教師りっくんのハリツヤ抜群の声が教室に響く。

「……は、い…。」それに続くのはやる気なさげな生徒の声。6限目で疲れているのもあるが、大きな原因は社会教師りっくんのどうでもいい余談だ。今本当に社会の授業なのか疑いたくなる。いきなり積乱雲の話とかはじめるし。

この先生の授業を受け続けて早2年経つというのに、未だに慣れない。毎回違うジャンルの話に足を突っ込んで、雑学王とか向いていそうだ。

「きょーつけー、れー。」間の抜けた号令がかかり、一斉に席を立つ。

「ありあとーっしたー。」間の抜けた挨拶で締めくくられた。

俺はペンケースにシャープペンシルと消しゴム、蛍光ペンをしまいこんで、帰宅の準備にかかる。生徒会は部活に入らないのだ。今日は生徒会協議もないし。さくっと帰ってしまおうと思う。

小学や中学の時は生徒が掃除をしてたけど、ここに入ってからは掃除のお姉さん(おばさん)が掃除してくれる。さすが私立。

ガタガタとカバンを取りに席を立つ。席に戻ると、教科書を詰め込み、詰め込み。置き勉はしない派だ。最後にペンケースを載せて、完成。帰宅の用意はバッチリだ。あとはホームルームが始まるのを待つだけ。うちの担任はいつも遅いので、暇つぶし用の本などを用意するのがオススメだ。誰にアドバイスしてんだか。

机の中に最後まで残してあった文庫を取り出す。表紙は真っ白で、その中に赤い文字で『透過。』とだけある。この装丁の潔さが気に入っていたりする。作者の名前は聞いたことのない名前。棚に一冊だけ刺さっていた。本をあまり読まない俺でも、この本は愛読書だと胸を張って言える。透明人間のような、違うような。そんな女の子の話だ。

栞をそっと外し、この前の続きから読み始める。はっきり言って後味のいい話ではないが、不快になるほどでもない。なんというか、すべての中間である気がした。

12ページほど読んだところで、担任のGJが教室にやってきた。誤植ではない。後藤 純一、頭文字をとってGJだ。グッジョブではない。

「はーじめっぞー!!」相変わらずのテンションで入ってくるが、りっくんの余談に疲労困憊の俺たちの様子を見て、少しだけ声のトーンを低くしてきた。

「えー、特に話すこともなかったと思う! 解散!!」始まって16秒でホームルームが終了した。話すことないのかよ。

「ばいばい。」あちこちで短い挨拶が交わされて、ぞろぞろと教室をあとにする。俺もまた栞を挟み、カバンに本を入れてから席を立つ。俺が向かったのは教室の出入り口ではなく、えんまの席だった。

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「話がある。」一言だけ言って出入り口に向かう。出かけのところで振り返って、「生徒会室で待ってるからな。」と付け加えて歩き出す。

かねてから生徒会室の鍵の管理は生徒会長に一任されているので、こっそり鍵を開けるなど朝飯前だ。ガラガラと引き戸をあけ、部屋の真ん中に置かれているパイプ椅子に腰を下ろす。えんまは、来るだろうか。

パラパラと、暇つぶしに資料をめくる音だけが室内に響いていた。

 

四冊目fin.

はーい、眠いでーす!!

AUTHOR: ab-kanade-love-07-01 DATE: 10/01/2012 19:54:58 ついネタに走ってしまった いやだって銃使う女子ってSっぽい雰囲気しない?  いや、場合によるな というわけで役に立たないシスコンの会でしたー
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