歪曲骨家。

創作小説置き場です。

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私立永遠星学園高等部生徒会資料5

伍冊目

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生徒会長に誘われてしまった。

楽しい話ではないとは思うけど。行ってみるべきかな……。何を話してくれるのかは、行ってからのお楽しみだ。

 

そういえば、

 

 

生徒会室ってどこだっけ。

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

来ない。えんまが来ない。もう帰ったのだろうか。こっちは大事な話があるっていうのに。貧乏ゆすりを始める。

まさか、迷っているとか? えんまはこの学校に来て2ヶ月だ。迷ってもおかしくないかもしれない。探しに行こうかとも思ったが、行き違いになっては面倒だしやめておいた。おとなしくパイプ椅子に座って待つ。資料を読むのも飽きてきたので、持ってきたカバンから『透過。』を取り出す。登場人物はひとりで、さみしいことこの上ない場面ながら登場人物の考えが深く、考えさせられるものだ。この本は、世界の縮図ではないか。

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こんなセリフがある。

「私は殺されないけれど、老いて寿命が来れば死ぬ。自分で命を絶つこともできる。私は、私の人生を自分で決められる。愛する人はいないけれど、私は幸せ。」

登場人物は特異体質者、つまり『躯持ち』だ。登場人物の体質はとても悲しいもの。人から触れられることができない。すり抜けてしまう。『躯持ち』はトラウマから来ることが多い。故に悲しい能力、体質も多い。

登場人物もそうだ。それで彼女は一人になってしまった。

えんまが、そうならないように。

 

それが生徒会長の俺の、役目ってもんじゃないか?

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

生徒会室の場所を訊くため、職員室へと足を運ぶ。職員室には何かとお世話になっているので、場所は覚えていた。

背負っていたカバンを入り口近くにおろし、ドアをスライドさせる。暖房のねっとりとした空気が廊下に流れ出し、体にまとわりつく。

「失礼しまーす……。」そろそろと足を踏み入れる。確かとなりの担任の先生(名前は忘れた。)に話しかける。

「生徒会室って、どこですか?」先生は一瞬不思議そうに眉をひそめたが、すぐに笑顔に戻り「職員室を出た右の廊下の突き当たりだよ。」親切に教えてくれた。理由を聞かれなかったのは良かったと思う。ワケアリ生徒に名を連ねるのはごめんだ。

「失礼しました……。」カバンを担ぎながら、右側の廊下に進む。突き当たりだと言っていたな。角部屋か。日あたりがよくていいかも。生徒会室なんて、カビ臭いイメージがあった。

突き当りまで歩いてくることは今までなかったので知らなかったが、生徒会室は意外と広いみたいだ。端から端まで12mはあるんじゃないかな。

引き戸には南京錠が引っかかっていて、しかし今は外れていた。おそらくカマキリが外したのだろう。カマギリだったっけ。

滑りのいい引き戸をスライドして中に入る。失礼しますは言うべきだっただろうか。まぁ、中にはカマキリ一人だろうし、いいか。カマギリだったか。

「カマギッリ。」噛んでしまった。カマギリはといえば、熱心に文庫本を読みふけっている。本の虫、読メン、根暗……。なんでもいいや。

「カンマギリ。」再び噛んでしまった。カマギリはやっと文庫本から顔を上げ、私の方を認識した。「地獄谷、遅かったな。」文庫本に栞を挟み、カバンにしまう。

「迷っていたし。」「やっぱりな。」探しに来てくれればよかったのに、とも思ったが、行き違いになると思ったのだろうか。正しい判断だ。

「それで、話って?」早く帰りたいわけではないが、カマギリといるとなんだか落ち着かないから。

「ああ、その事なんだけどな、」

そこで一旦区切りを入れ、ゆっくりと息を吐き出すように告げた。

 

「地獄谷、生徒会に入らないか?」

 

伍冊目fin.

なんて挿絵の描きにくい場面なんだ。

AUTHOR: ab-kanade-love-07-01 DATE: 10/03/2012 20:58:39 大歓迎なのかwwww ツンデレか……なるほm
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