歪曲骨家。

創作小説置き場です。

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私立永遠星学園高等部生徒会資料12

十二冊目

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待ちに待った……わけでもないが、昼休みである。購買へと走るクラスメイトのあいだをすり抜けて、えんまの席に近づく。「えんま!」

「? あ、カマギリか。」えんまはさほどとりとめた様子もなく言い放った。ちょうど弁当を広げていたところだったらしく、両手に風呂敷っぽいものをつまんでいる。これなんていうの? バンダナじゃないよな。

「ちょっと話があるんだけど。」「手前どうぞ。」そう言ってえんまは自身の目の前の席を指さした。席の住人は不在のようなので、ありがたく座らせてもらうことにした。「今日の放課後、生徒会あるからな。迷わずに来いよ。」おにぎりをほおばりながらえんまに告げる。このおにぎりは、昨日の夜に作っておいたものだ。いつもは朝におかずも作って入れていくのだが、今日は寝坊したためおかずナッシングである。

「わかった。カマギリは先に行くの?」特に先に行くという予定はないので聞き返してみる。「なんでだ?」えんまは少し下を向くと、ごく小さい声で言った。

「や……、その言い方だと、一緒に来てくれないのかなって。」なんと。コイツも可愛いところがあるじゃないか。ただの教組だと思ってた。よくわからないな。

「ああ、そういうことか。俺はちょっと人を呼ばないといけないから。」「え?」えんまはきょとんという効果音がしっくりくるような挙動で首をかしげた。

その仕草が少し子犬っぽくて可愛かったので、(っていうのは嘘で、面白かったから)俺はたっぷりとためてから言ってやった。

 

「お前の歓迎会だよ。」

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

キンコンカンコンと、録音されたチャイムがなる。昼休み終了の合図だ。俺はおにぎりのゴミをかき集めて席を立った。

「ところでお前の髪って、地毛?」さっきまで聞くのを忘れていた。さりげなく聞いてみたつもりだったが、聞き方が悪かったらしい。えんまはなぜか耳まで真っ赤になり、大声で喚いてきた。

「地毛だバカマギリいいいいいいいいいいいいいいぃぃいいぃいぃいぃぃいぃいい!!」

と、耳を突き抜ける絶叫。

叫び終わったあたりで、ぽんぽんと耳をたたいてみる。鼓膜は無事のようだ。よかった。確かにあの聞き方ではカツラを疑ってるみたいだな。以後気をつけよう。あんなこと聞く機会がまたあればの話だが。

というか、新しいあだ名がついてしまった。バカマギリか。不名誉ではあるが、カマキリよりはましだろう。……、ましか?

 「いやさ。綺麗な色だなと、思って。」慌ててセリフを取り繕う。

「……、あっそ。」まだ耳を真っ赤に染めたまま、えんまはぷいっとそっぽを向いた。なんだ、忙しいやつだな。まぁこれ以上いじるのはやめておくか。

f:id:niyanko-222:20121101205311j:plain

「じゃ、またあとで。」おにぎりのゴミをゴミ箱にスローインしながら、自分の席に戻る。5限は社会だった。今日もまたりっくんは無茶な宿題を出してくることだろう。なぜか日に日に量が増してるんだよな。りっくんの宿題。

 

さぁ、放課後のために元気を温存しておこうじゃないか。

そうして俺は、緩やかに目を閉じた。

 

十二冊目fin.

次回は大波乱の生徒会全員集合編ですよ。

AUTHOR: ab-kanade-love-07-01 DATE: 11/03/2012 19:05:50 やだ、エロい……(( 嘘です。 8回以上の取り直しは常識ってほんとー?ww
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Comment

ab-kanade-love-07-01  

歌ってみたは前々からしてみたかったんだよねー
親いるから大分苦戦するが。
で、漫画版?
うごメモだけど描く予定www

2012/11/02 (Fri) 20:28 | EDIT | REPLY |  

ab-kanade-love-07-01  

ついに来るのか……ざわっ
そして、2級とかになったらクリアできませんwww

2012/11/01 (Thu) 22:37 | EDIT | REPLY |  

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