歪曲骨家。

創作小説置き場です。

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私立永遠星学園高等部生徒会資料14

十四冊目

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「じゃあ、まずは新入りに自己紹介だな。」みんながえんまの方を向き直る。

「知ってると思うけど、鎌切 怜恩。生徒会長だ。」

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「わたし、副会長やってます……泉 白水です。」

「うちは、書類整理やってますー。糸氏 紙ちゃんだよーん。」

「俺、会計。木林 森。」

「拙者、スケ部生徒会担当の柏 木白でござる。」

最後はみんなでえんまに注目する。えんまは立ち上がって、

「私、書記になりました地獄谷 えんまです。」全員から拍手が溢れる。

 

「はーい! というわけで特にすることもないんで、テスト結果の発表を行いますよー!!」全員からえー、という声が漏れる。が、気にしない。なんたって俺は生徒会長だからな!「じゃあ俺から、白水、紙、森、木白、えんまの順な!」俺、今回は自信あるんだよな。「212人中、26位!」数人からパチパチと拍手が聞こえるが、やる気のなさが隠しきれていない。

「212人中、32位です……。」少しうつむいて告げる白水。俺に負けたのがそんなに悔しいのか……?

「紙ちゃん、199人中55位! ごーごー!!」ご機嫌のようだ。次。

「199人中18位。」言い忘れていたが、紙と森は1年、その他メンバーと木白は2年だ。

「えへへー、木白、212人中3位だったでござるよ!」な、なんだと……。確かに木白頭いいけどね! スケ部のエースだけどね!!

さて、最後は注目のえんまさんですよ。数々の学校を渡り歩いてきた今日その実力やいかに!

「1位。」その言葉に、部屋の中の全員が凍りついた。まさにフリーズである。PC用語的にもフリーズである。

「「「「「1位いいいいいいいいいいいいぃぃぃいいぃいぃぃいいぃいぃ!?」」」」」一拍置いて素晴らしい5人のハーモニーが織りなされ、部屋の中が絶叫で満たされる。窓がふさがっている部屋には音の出口がなく、しばらくは部屋の中でくすぶっていた。

やがて膨大な音の霧が晴れ、鼓膜が自由になった。えんまは耳を塞いでいた手を外し、何がおかしいの? という目を全員に向けてきた。

「特に柏さんなんて、私とそんなに変わらいでしょ?」眉根を寄せて問いかける。

「いやいやいや、2ヶ月前から2位が取れなくなったと思ってたんでござるよ! まさかの転校生でござったか!!」どうやら1位にえんまが滑り込んできたから全員の平均順位が1位分下がったらしい。にしても木白、前は2位とってたのかよ。さすがエース。ま、言い換えれば俺も生徒会のエースってことになるんだけどな。

「『躯持ち』恐るべしでござる!!」木白が拳を握り締めつつ言う。

「あ、言い忘れてたけど、えんまは『躯持ち』じゃないから。生徒会には特別に入ることになっただけ。な?」えんまを向き直っていう。

「うん。私はカマギリと同じく一般人。」

「じゃ、じゃぁ『強祖』っていう噂は……?」一同が抱いていたであろう疑問を代表して森が告げる。

「私は幼少からトレーニングを積んでいるだけ。」

「そ、そうなんでござるか……。水の上とか歩けるでござるか?」パニックの末に木白が意味不明な疑問を投げかけた。こいつ、運動はからきしだからな。階段登ったらはぁはぁ言ってるレベル。

「それはちょっと無理かな……。ていうか、なんで柏さん、語尾がござるなの?」

「え? そりゃぁ拙者、時代劇が好きだからでござるよ!!」木白でオッケーでござると付け足しながら反応をうかがっている。

「ふーん。たとえば?」え、何興味持っちゃった? 話し出すと長いよー、木白。

「ひっさーつ、仕事忍者でござるな!」えっへんと胸を張って答える木白。くノ一を名乗るには邪魔なくらいの存在感である。いや、全体的に。オーラというか。

「ひっさーつ、仕事忍者! 私も好きなの!!」あ、同士来たれり。こっちは向いてそうだよな。いろんな意味で。

「そうなんでござるか! いやー、話せる人がいなかったもんじゃから嬉しいでござるよー!」一瞬鉄板ワードが聞こえたきがする。俺はお好み焼きかな。ベチャッとしたのは苦手なんだ。

「わー、生徒会入ってよかった! まさか同士が現れるなんて!!」喜びポイントそこかよ。別のところで喜んで欲しかったぞ。

「拙者もでござるよー! あ、えんまって呼んでもいいでござるか?」

「もちろん! よろしくね、木白!! あ、メアド聞いてもいい?」うつくしいゆーじょーがうまれました、めでたし。

「もちろんでござるよー!」言いつつ携帯を取り出す木白。

「あ、と、で、な。」いい加減ほかのメンバーの表情筋が仕事をしなくなってきたので止めにはいる。モアイみたいな顔してるよ。

「ところでえんまさ、蛍にはいってあんの? 今日生徒会だって。」朝の段階では知らない様子だったし。もしかしたら玄関とかで待ってるかも。

「……あ、忘れてた。」そう言うなりえんまはカバンから携帯を取り出してメールを起動させる。件名、ごめん。本文、先帰ってて。

「ずいぶん淡白なんだな。」「わわわ、のぞくなぁっ!!」えんまは高速で携帯を閉じ、カバンの奥に突っ込む。見られて困る内容でもなかったような気もするけどな。覗き見防止シールでも貼ればいいのに。今度試しにプレゼントしてみるか。

 ちゃっらーんちゃららーん。えんまのカバンからくぐもった着信音が響く。意外に即レスするタイプなんだ、蛍。えんまの着信音は初めて聞いたが、木白の過敏な反応からすると『ひっさーつ、仕事忍者』のテーマ曲か何かなんだろうな。

えんまが取り出した携帯の画面には、『もう帰ってる。』とだけあった。

「こっちも淡白だなー。」「のぞくなってーのっ!!」眉を吊り上げてこっちを睨んでくるが、なぜだか視線が煮え切らないようだ。

「あの、会長。何もしないんだったら俺帰ります。」「おう。」森が手を挙げて告げる。えんまは俺から視線を外し、森に向けた。とたんにその視線が森の右手に釘付けになり、思わずといったふうに疑問を溢れさせていた。

「木林さんにはどんな能力があるんですか、それ?」目をまん丸にして問いかけている。初対面のやつはたいていこういう反応を返す。森は1年だしえんまとは接点がなかったかもしれないな。あったとしたらその時点で問いただしているだろう。右手の甲に木が生えてたりしたらな。

「光合成。じゃ、帰りますね、俺。」「おう。」「光合成……。」えんまのやつはまだショックが抜けないようで、口を酸欠の金魚のようにパクパクさせていた。いっその事酸素作ってもらったらどうだろうか。

「あ、うちも帰ろっかなー! ばいばいかいちょー!!」「ばいばーい。」手を軽く振りかえして答える。紙はフリーダムだなぁ、先輩に対して。

「木白もおいとまするでござるな! また明日でござる!!」木白もぱたぱたと足音を鳴らして部屋をあとにした。

「白水も帰っていいんだぞ?」まだ残っている白水に声をかける。コイツは変なところ真面目だから、部屋に人がいなくなるまで待っていたりするのだ。

 「い、いえっ! 会長が部屋をあとにしていないのに私めが先に出るなんて……ッ。」また変なところに気を使ってる。これはこれでこいつの持ち味なんだけどな。

「いいんだ。ちょっと大事な話があるからさ。」

「そ、そうですか……。ではお先に失礼します。また明日。」律儀に頭を下げて去っていく白水。本当に木白とは正反対だよな。

 

しんと静まり返った生徒会室に、2人の呼吸音だけがこだまする。

「お前を狙ってる対立教団のメンバーってさ、」一旦区切って、えんまを見据える。

「なに?」えんまは片時も俺から目を離さずに、疑問のこもっていない声を投げかける。えんまもきっと気づいているんだろう。

 

「この学校にいるんじゃないのか?」

 

 

十四冊目fin.

超大変。間違えた長大編。待てこんな単語あるか?

はい。3000文字突破しました。

この話も核心に近づいてきましたね。

まだしばらくは終わりませんがね!!

AUTHOR: ab-kanade-love-07-01 DATE: 11/11/2012 10:50:15 なるほど!よっしゃ両方書いてやる! 突然の死
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Comment

ab-kanade-love-07-01  

学校にいるだと……
gkbrgkbr…
てか、3000文字は慣れるとなんでもないぜ!

2012/11/06 (Tue) 21:34 | EDIT | REPLY |  

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