歪曲骨家。

創作小説置き場です。

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携帯でちまちま書いてたものたち。5

もしかしたら、今。
僕は夢の中にいるのかもしれない。

【揺れる車窓と僕の夢】

いつもそこは電車の中だ。
僕は二人掛の椅子に一人で腰かけている。窓とは反対の左側には紫色のリュックサックを置いていた。窓から流れていく景色は見知ったもので、僕の故郷だ。

なぜこんな夢を見るのか。
僕は自転車を普段使っているし、そもそも電車なんて一年に一回乗るか乗らないかだ。故郷の鉄道を利用したことなどおそらくない。
そんな僕が、なぜこんな夢を見るのか。

□■□■□■□■□■□

いつも僕は自転車に乗っている。僕は緑色のフレームの古びた自転車をこいで、どこかへ向かっている。鼻を掠めていく木々の香りは懐かしい、僕の故郷だ。

なぜこんな夢を見るのか。
僕はバイクを普段使っているし、そもそも自転車なんて小学生以来乗っていない。故郷の畦道を走ったのも、ずいぶん昔だ。

そんな僕が、なぜこんな夢を見るのか。

□■□■□■□■□■□

いつも僕は歩いている。
僕は紫色のリュックサックを背負って、舗装された道路を歩いている。少し砂利が転がった道路は、紛れもなく僕の故郷だ。

なぜこんな夢を見るのか。
僕は高校を卒業したら東へ引っ越したし、こうして砂利が転がった道路を歩くのもずいぶんと久しぶりだ。

そんな僕が、なぜこんな夢を見るのか。

□■□■□■□■□■□

いつも僕は上を見ている。
僕はバイクを停め、エンジンも切って満点の星空を見上げている。町の明かりに邪魔されない星は、僕の故郷の空だ。

なぜこんな夢を見るのか。

夢なのか。

そもそも夢とは何なのだ。

浮かんでは消えてゆく疑問を内々に押し止め、ひときわ輝いている星を目に焼き付けてから瞼を下ろした。

□■□■□■□■□■□

夢の中でも僕は、僕だ。
世界は案外水平に広がっているのかもしれない。

夢の間だけ、


僕は他の、僕になれる。

 

 

 

fin.

電車の中で暇だったもので、何か電車を題材のしたものを書こうと思ったのですが最終的に電車は全く関係なくなりました(笑”

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